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壮大なる生命:進化の旅

本展では地球が幾度もの生物絶滅や環境の変遷、長い年月にわたる進化の試練を乗り越えて表現してきた、豊富で多様な生命の姿を展示しています。

1階 動物ホール / 常設展

「世界は大きい、不思議なことなど何もないくらいに」と言いますが、壮大なる生命には限りなく讃嘆させられます!多変的な地球環境と多様な生態系は、多彩な大自然の万物を育みました。人間として生まれてきたことは、何て幸運なことなのでしょう。私たちは生命の不思議を見つめてそれを楽しみ、また、生態が安全に営まれるよう共に保護し、生命の繁栄を楽しむことができるのです。

 

アフリカ
アフリカ大陸は砂漠、草原、熱帯雨林など多様な地理環境や気候があり、世界で最も膨大かつ繁雑な動物群を育んでいます。
草食動物が草原でエサを探していると、肉食動物が遠くから虎視眈々と狙い、草原ではいつでも動物たちによる攻撃と防御の残酷なドラマが繰り広げられます。生存競争と共存共生が、生きた大自然の生態系を繋げているのです。
 



ヨーロッパ
ヨーロッパ大陸の特徴は海岸線に多くの海湾と半島があることで、気候帯の違いにより、各地域の植被分布にも差異が見られます。最北部はツンドラで、南に向かうと針葉樹林帯、広葉樹林帯、混合樹林帯があり、最南部には亜熱帯地中海地域の動植物があって、豊富で多様な環境はそれぞれ異なった動物が必要とする生息条件を提供しています。


アジア
アジア大陸は様々な気候帯を持っています。シベリアはツンドラで、南に向かうと針葉樹林帯となっています。針葉樹林と高山の間は乾燥気候の砂漠や半砂漠で、ヒマラヤ山より南は亜熱帯および熱帯地域で、面積は大きくありませんが、生物種類は豊富です。そして高くそびえるヒマラヤ山の間でも、大型哺乳動物がその中を行き巡っている様子が見られます。


台湾
台湾はアジア大陸の東南側にあり、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートのつなぎ目に位置するため、頻繁な地殻変動や造山運動、絶え間ない風化と侵蝕、堆積により、高山が並び、山谷に隙間なく覆われています。高山、海岸、平野、台地、丘陵、盆地、河流が交錯し、無限の生命の育成と生物の高度な多様化が形成されました。


オーストラリア
南半球に位置するオーストラリア大陸は、地質史における中生代にプレートの漂流によってゴンドワナ大陸から分離しました。それによってオーストラリア大陸は生物分布において極めて独特となりました。ここには世界でも独特なカモノハシ目--ハリモグラやカモノハシ、有袋類--カンガルー、コアラ等を保有し、哺乳動物進化過程の重要な1ページを証明しています。

 


北アメリカ
北アメリカの北部は北極に臨み、南は中央アメリカの熱帯雨林に接しており、熱帯、温帯、寒帯を跨いで、気候が多様です。ロッキー山脈には、ヤギとビッグホーンが生息しています。ヘラジカはカナダに分布される、体型が最も大きいシカ科の動物です。中、西部は温帯草原で、野牛やプロングホーンが有名です。そして広大な山域には世界最大の陸生捕食者-ハイイログマ、クロクマ、ヒグマがいます。


南アメリカ
南アメリカは多様な地形を持ち、地理的な区分により、古い哺乳動物を未だに保有しています。また、かつて南、北アメリカ動物の大移動が発生したことで、生物もより多様になりました。ラマやアルパカは高原の代表的な動物で、アルマジロ、アリクイは特有の古い野生哺乳動物です。一方、アマゾンの熱帯雨林は世界で最も豊富な生物資源を誇り、絶滅危機に面しているタマリンやナマケモノも生息しています。


北極
極地エリアはツンドラ気候で、コケ植物しか生存することは出来ません。通年のほとんどが氷雪に覆われているので、四季の中でも短い夏季にのみ24時間の日光があり、その他の時間は真っ暗で太陽の光は見られません。厳しい寒さの劣悪な環境において、極地の生物は重厚な毛皮で防寒し、分厚い脂肪によってエネルギーを蓄えて、劣悪な環境と力強く戦っています。